安藤裕子 『TEXAS』レビュー&セルフライナー


今回は、『TEXAS』。


TEXAS

TEXAS



安藤さんによると、
タイトルには何か意味があるそうだが
不明である。

相変わらず印象的なイントロで始まるポップな曲であるが
どことなくさみしさも漂う曲である。




〈セルフライナー(word by 安藤裕子)〉


Q どんな曲なんですか?タイトルの由来は?

A 朗らかな曲ですね。タイトルに関しては内緒で(笑)。
歌詞を見ても、多分分からないと思う。
たまには、ちょっとミステリアスにね。


「TEXAS」も前はほがらかな曲だなぁと思っていたのに、
マスタリングの後、曲を並べてあらためて聴いてたら、
思わず涙が出てきた。

今作に限って言えば、
見せたい絵面を考えて制作したとこがあって。
「のうぜんかつら」で私のことを知ってくれた人は、
ピアノの弾き語りの人ってイメージを持ってるかもしれない。
でも、私たちがやってきた音楽はそれだけではないので、
自分たちの音楽のスタンダードな部分を示す
作品にしたいなって思ったんです。
そのためには、シングルだけれども、
この3曲が必要だったんですよね。

「サリー」みたいな曲にしようっていうのが
合い言葉だったんですけど、
せつなかわいい感じに仕上がってよかったなって。
私個人の内省的な部分は「ヘイディーズ」の中にあって、
みんなで音楽を遊んでいるのが歌謡曲をカバーした
ゴーイング・バック・トゥ・チャイナ」であって。
3曲聴いてもらって初めて
安藤裕子が分かってもらえると思う。
だから、私としては、
シングルというよりも、
ちっちゃいアルバムができたっておもっていますね。


初めて全曲をとおして聴いた時に、
この曲で思わずポロポロと涙が出てきた。
私にとってはアルバムの中で
いちばんせつなくて泣けちゃう曲ですね。