安藤裕子『slow tempo magic』レビュー&セルフライナー


安藤さんの2014年の始動は、
なんとアコースティックミニアルバムのリリースでしたね。

Acoustic Tempo Magic
2014.03.12 ON SALE
CTCR-14823 / ¥1,890(tax in)

<収録曲>
slow tempo magic
黒い車 feat. NARGO東京スカパラダイスオーケストラ
早春物語(原田知世カバー曲)
隣人に光が差すとき
聖者の行進
世界をかえるつもりはない(新曲)


これは予想外でした。
しかも選曲が渋い(笑)

安藤裕子 『黒い車』 レビュー&セルフライナー - 安藤裕子と泣き虫ピエロ

新曲のタイトルも明らかになりましたね。
先日のライブでの初披露時は
ピアノの伴奏のみでの演奏でしたが、
今回もアコースティックなのでしょうか。

安藤裕子 Premium Acoustic Live "聖者の行進" EX THEATER ROPPONGI - 安藤裕子と泣き虫ピエロ


前々から少し不思議だったのですが、
音楽作品ってリアレンジバージョンが発表されることって
すごく少ないのは何故でしょう?
ライブとかで演奏するうちに、
CD発売時よりもっと良いアレンジが生まれることって
結構あると思うんだけど、
それがリアレンジバージョンとして発売されることって
ほとんど無い気がします。
日本の場合はさらに、
ライブ盤CDというのも最近まではほとんどなかったですね。
単純にあんまり売れないからかな。



さて、前置きが長くなりましたが、
今作にも収録予定で、
アルバムタイトルの元にもなっている
『slow tempo magic』です。

Middle Tempo Magic(CCCD)

Middle Tempo Magic(CCCD)

安藤裕子 『Middle Tempo Magic』(アルバム) レビュー&セルフライナー - 安藤裕子と泣き虫ピエロ


宮川弾さんと並んで
安藤さんに定期的に楽曲を提供されている
白根賢一さん作曲の楽曲です。

この曲もそうですが、白根さんの曲といえば、ほかに、
『勘違い』中唯一の癒し曲?(笑)『お誕生日の夜に』や
ノリノリハッピーな『ローリー』など
安藤さんからは絶対に出てこなそうなタイプの素敵な楽曲たちが
逆にいつも絶妙にアルバムのアクセントになっています。



〈セルフライナー(word by 安藤裕子)〉

この曲を聴いたとき、かわいいと思ったんですよ。
ピカピカしたゲーセンみたいな音で、
白根さんの少年っぽさがでてて。
その感じをなくさず形にしたくて。
エセテクノのおふざけ感が、
胸にドキュンとくる仕上がりになったなって。
元々ピカピカした歌謡曲も好きだし。
あとこれ、朝寝坊の歌詞なんです。
二度寝したいっていう(笑)。
白根さんおもしろかったですよ。
歌入れなのに、わざわざスーツできて(笑)。
私が歌入れ終わってへとへとでブースからでてきたら、
「バキューン」って言ってるんですよ。
疲れてたし、カチンときて
「なんですか、それ」って言ったら、
「祝砲」って(笑)。
最高ですよ、白根さん。

この曲好きだし、曲名も引っかかってて。
あと、私のメッセージ色の強い曲に寄った
アルバム・タイトルになると、
そのイメージが強くなるから。
そうじゃなく、全体を象徴すると、
ミドル・テンポの曲が多いし
「Middle Tempo Magic」にしたんです。