『グッド・バイ』


発売から1週間、毎日2〜3回通して聴いて見ての感想です。


グッド・バイ

グッド・バイ


最初に聴いた時から変わらず良い曲だなぁと思うのが、
M1『ようこそここへ』、M4『ここに望む丘』、
M9『アロハオエ』の3曲。

M1は文句なく美しい曲だし、M4はサビがとても心地良い。
M9は、原曲がハワイアンとは思えないほど、
このアルバムの中である意味一番これまでの安藤裕子らしい曲に
仕上がっている気がします。
透明感のある優しい歌声が素晴らしい。

最初は正直ピンとこなかったけど、
聴けば聴くほど良い曲だなぁと思うのが、
M2『完全無欠の空と嘘』、M3『ローリー』
M6『いらいらいらい』、M10『グッド・バイ』の4曲。

M2はイントロとギターがとても好きです。
インストバージョンも聴いてみたい感じ。
M3は安藤さんのちょっと可愛らしい歌い方がとても良く、
曲順的にも3曲目というのがとてもはまっている気がします。
そして一番印象が変わったのがM6とM10。
どちらもこれまでの安藤さんの曲にはあまりないタイプで
このアルバムの中でも異質な2曲だと思いますが、
とても中毒性があって、聴けば聴くほど好きになります。
どちらもドラムの音がとても素敵です。

正直未だに少しピンと来ないのが、
M5『サイハテ』とM7『獏砂漠』。
M5は何かでベンフォールズ風と紹介されていた気がしますが、
私の中ではベンフォールズはもう少しスマートなイメージで、
この曲はむしろ昔ながらの日本歌謡を
ピアノロックテイストに仕上げたような泥臭いイメージ
(悪い意味ではありません。念のため。)です。
M7はかつてないほどのロックテイストですが、
曲はともかく安藤さんのあの歌い方に
まだちょっと慣れることができていない感じです。

最後にM8『愛の季節』ですが、
この曲は最初にオーチャードで聴いた時が素晴らしすぎて、
その後のアコースティックライブ、今回のアルバムと、
あれ、こんなだったかな、という物足りなさを感じています。
オーチャードの音源発売されたりしないかなぁ。

という感じで、最初に聴いた時よりも
聴けば聴くほどとても良いアルバムだと思うようになりました。
ある瞬間に突如もやが晴れたような感じです。
是非繰り返し聴いて見ることをお勧めします。

ところで、今回のアルバム、
据え置き型のプレイヤー(パソコンやゲーム機は除く)
で聴く方が断然良い気がします。
スピーカーの前に座って、正面から音を受けると
とても気持ち良いです。
まあ大抵の音楽はそうなのかもしれませんが。