良い音楽を聴くために(5) sony walkman


4人目のYMOと言われた松武秀樹さん。
そのインタビュー記事をたまたま見かけたので
読んで見ましたが、色々と考えさせられました。


http://japan.zdnet.com/cio/sp_13mediademocracy/35038076/

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「秋葉系」の人が打ち込みをやってレコードを作り、
ネット上でああでもない、こうでもない、とやっているが、
それはとても良いことだと思う。
それで良い企画やCDが出てくることもあります。
しかし音について良い、悪いの判断が
できなくなっているのではないでしょうか? 
最初から、どうせ圧縮して聴くんだろうと思って制作している。
良い音を作っても、それを聴く装置を持っている人がどれだけいるか。
聴ければいいと考えている。
それと、音楽をステレオで大音量で、ではなく、
イヤホンで聴くという環境の変化もあると思います。
昔は大音量で音楽を聞いていても大丈夫で、
近所から苦情が来ることもあまりなかった。

ミュージシャンたちの仕事は本当に厳しい状況なので、
このままでは皆廃業してしまうという勢いです。
同業者の中で、「え、xxさんミュージシャンやめちゃったの?」
ということがほんとに多くなった。
こんな時代ですから、ミュージシャンになりたいという若い人がいない。
いたとしても行く場所が少なすぎるんです。
そうは言ってもいつまでも老人がやってるわけにはいかないので、
悩ましい問題です。
作詞作曲、演奏をできる人は増えるだろう。
ただし、スタジオミュージシャンで、
楽譜を渡されたら一発でできる職人はいなくなっている。

音楽は絵と同じで自由にやらせるのがいいわけで、
歌を歌って点数化して評価するというのは違うと思うんです。
音痴な人やリコーダーが下手な人は、変わらない。
努力の問題じゃないですしね。
また、音符は読めたほうがいいが、
読めなくても音楽をできる人はいるわけです。

自分の好きな音楽をもう一回聴きませんか? 
音楽を聴く時間を作りませんか、ということ。
それと、良い音をもう一度考えませんかと。
良い音で聴こうとする努力。
自分で良い音を追求しないと、良い音は聞こえてこない。
アーティストは日夜努力して良い音で作っている。
このため、リスナー側も努力してほしい。

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その結果、
俄然欲しくなって来たのが、
SONYが12月に発売予定のwalkman、zx1です。

なんと実売予想価格7万円超です。
しかもイヤホンが付属していません。
並のイヤホンでは性能を発揮しきれないためのようです。

正直、walkmanに10万円近く投資するのであれば、
据え置き型のプレイヤーを買った方が
コストパフォーマンスは断然いいのですが
松武さんも言うように、現在のライフスタイルでは
なかなか据え置き型のプレイヤーを大音量で鳴らすことは難しいので、
やむを得ません。
でも、7万円は高いなぁ。。


ちなみに、安藤さんの『グッドバイ』。
イマイチピンとこない方は、
是非据え置き型のプレイヤーでそこそこの音量で鳴らしてみるか、
iPhoneでMP3とかではなくて、ちゃんとしたポータブルプレイヤーで
無圧縮音源で聴いて見て欲しいです。
違った印象に出会えるかもしれません。


グッド・バイ

グッド・バイ

今日はskyrocketcompanyに出演したようですね。
番組ホームページに概要と写真が掲載されていました。
相変わらず綺麗ですね。

http://www.tfm.co.jp/sky/index.php?itemid=71499&catid=1724