良い音楽を聴くために(11) audio-technica ATH-IM04

『人魚姫』のPVが公開されています。


この曲、既にliveでも何度か演奏されていましたが、
改めて聴くと、センスの塊のような曲だと思いました。
特に序盤のメロディの運び方が大好きです。

いよいよ迫ってきたニューアルバムがますます楽しみです。


さて、年末から年始にかけて、
私が大好きなSONYのオーディオ機器の新作が
次々と発売・発表されていて、
市場の評価も概ね好評のようです。

意外と安藤さんともゆかりがあって、
以前安藤さん自身がモデルを務めていたイヤフォンxba-h3の後継機xba-aシリーズでは、
安藤さんの作品のレコーディングも担当されている渡邊省二郎さんや、
秋の大演奏会での共演もした欣ちゃんことスカパラ茂木欣一さん、
クラムボンのミトさんがレビューしているし、
ヘッドホンMDR-1シリーズでは、音魂やラジオでの共演が記憶に新しい
スキマスイッチがレビューしてたりします。

そんなこともあって、私もすっかりSONYのイヤフォンかヘッドホンを買うつもりでお店にいったのですが、たまたま試聴したIM04に一目惚れならぬ、一耳惚れしてしまいました。


このイヤフォンの良さを一言で言うと、
懐の深さでしょうか。

すごく高音質の音源を大音量で鳴らしても、
どこか余裕を感じさせる音作りに聴こえます。

こういう例えが良いか分かりませんが、
高速道路を時速100キロで走るときに、
同じ速度でも、軽自動車ではしるのとスポーツカーで走るのとでは、
乗ってる人の感じ方が全然違うのに似ているかもしれません。

あるいは、カタログ上の性能が他社製品に比べて著しく優れているわけではない
(むしろ、再生可能域は若干狭く、ハイレゾには正式対応していない)ことからすると、
同じ車で100キロ出すにしても、
免許とりたてのドライバーが運転するのと、
プロのドライバーが運転するのとでは、
乗り心地や安心感が全く違うという感じかもしれません。

ほかのイヤフォンが、どちらかというと、
音源の良さをできる限り引き出そうとする(ときには、多少強引に)、
多少音源が低質でも、私がなんとかしてあげましょう、という方向だとすると、
このイヤフォンは、あまり無理に引き出そうとはせずに、
もっと良い音で聴きたければ、もっと良い音源や、再生機器を用意してくださいね、
ちなみに、自分にはまだまだ余裕はありますから、
というスタンスに感じます。

というわけで、イヤフォン自体には非常に満足していますが、
一つだけ残念だったのは、私が買った翌日に、
何故か一万円以上値下がりしたことです^^;
商売とはいえ、店員さんも教えて欲しかったです(ー ー;)

ただ、また値段が上がり始めたようなので、
今が買い時かもしれません。

Live Painting


年末に目黒ブルースアレイで行われた
Fried PriedのLIVEに行ってきました。
LIVE自体ももちろん素晴らしかったのですが、
そこで始めてLive Paintingなるものを体験して、
衝撃を受けました。

これは、ステージに大きな白いキャンパスが置いてあり、
Fried Prideの最新アルバムジャケットを手掛けた
画家の及川ティーダさんが、
曲に合わせて即興で絵を描くというもの。

ティーダさんは、外人並みに背が高くて、
スタイルがよいのですが、
その方が、RockやJAZZのスタンダードナンバーに合わせて、
くねくね踊りながら、時に激しくキャンパスにぶつかって行く様に
釘付けになってしまいました。

音楽にしろ、舞台にしろ、映画にしろ、
我々観客は、いつも、作品が再現されるところを
見たり聴いたりして楽しんでいるわけですが、
作品がまさに生まれる瞬間に立ち会えることはあまりありません。

そういう意味でも、このLive Paintingというのは、
面白い試みだと思いました。

そして、絵といえば、
やはり安藤さんを思い描かざるをえません。

ぜひぜひ、いつかチャレンジしていただけないかなぁ^o^


ちなみに、当日出来上がった絵は、
お客さんで本当に欲しい人にプレゼントすることに。
ただ、すごく大きいので、
普通の家にはとても飾れなそうでしたが^^;

タイトル未定


New Year's Fireworks in Nederland


文章を書く仕事が多くてここまで手が回らず、
気付けば前回の投稿から1か月以上空いてしまいました。

TKさんとのライブはやはり行けませんでした。。。
安藤さんとTKさんのコラボ曲が披露されたそうで、
行かれた方は本当にうらやましいです。
是非、音源化してほしいものです。

それから、ニューアルバムの詳細も発表されましたね。

ジャケットのアートワークが素敵すぎます。
そういえば、『JAPANESE POP』のタイトルもレインボー色でした。
同じような傑作が期待されます。

そして、『世界を変えるつもりはない』が収録されているのも気になります。
この曲は、もともとの曲もさることながら、
今年のLIVEでのパフォーマンスがとても素晴らしく、
是非再音源化を個人的には期待しているのですが、
今度のアルバムに収録されているのはどうなのでしょうか。

タイトルも遂に発表されました。
タイトルといえば、ピンクレディーの『UFO』など、
数々の名曲を作曲された都倉俊一先生が、
先日とある番組で次のようなことを話されているのを聞きました。

いわく、

最近のアーティストには、曲のタイトルを中々決められない人が増えているそうだ。
阿久悠さん作詞の『UFO』のついて、曲先か詞先かと聞かれることがあるが、
あの曲はいうなれば「タイトル先」である。
阿久さんから「ユーエフオー」という曲はどうかと言われ、
二人で話しているうちに、「ユーッフォー」にしよう!ということになり、
まず自分が曲を書いた。
タイトルというのは、音楽にとって、非常に重要な要素である。
ペッパー警部』にしたって、
自分は一度も阿久さんに「なぜペッパーなのか?」と聞いたことはない。
そのタイトルから、自分で想像して、あの曲を作った。


大作曲家だからこその含蓄あるお言葉です。
ニューアルバムの中で、タイトルという意味で一番気になるのは、
やはりダントツで『森のくまさん』でしょうか(笑)


さて、2014年は、リリースあり、Liveあり、そして映画ありと、
安藤裕子ファンにとっては、とても充実した素晴らしい年でした。
何なら、10周年の昨年より盛りだくさんだったのでは(笑)

2015年も、年明け早々ニューアルバムのリリース、
そして春のLiveツアーと、
公表されている予定だけでも非常に楽しみです。

安藤さんご自身は、年末に体調を崩されているようで、
ちょっと心配なtweetなんかもありましたが、
是非お体に気を付けて、来年も無理せずいろいろとチャレンジしていただきたいです。

ちなみに、個人的に是非チャレンジしていただきたいのは、
舞台(演劇)とライブペインティング(コンサート中に絵を描く)です!

K.

安藤裕子『クリスマスの恋人』



『輝かしき日々』以来、実に3年振りのシングル『クリスマスの恋人』。

最初に恵比寿で聴いたときは正直ピンと来なかったんですが、
渋谷で改めて聴いたときにだいぶ印象が変わり、
こうしてCDになった音源を聴くと、
ほんとうに素晴らしい出来だと思います。

楽曲面でいうと、安藤さん自身がホームページで言われているとおり、
安藤さんの楽曲としては、かつてないほど、一見安藤さんらしくない曲です。
ただ、本当に安藤さんらしさがないかというと、
やっぱりすごく安藤さんらしい仕上がりになっているとも思います。

安藤裕子の魅力というのは、
ほかに代替の効かない個性、唯一性にあると思っていました。
それは、一面ではそのとおりなんだと今でも思いますが、
今更ですが、この曲を聴いて思ったのは、
安藤さんの楽曲というのは、自作曲も含めて、
むしろ、根っこはとてもオーソドックスな、
普遍性の高い楽曲が多いんだなぁということです。

だからこそ、こういう一見安藤さんらしさをできるだけ排除した曲であっても、
出来上がったものは、どうしようもなく、安藤さんならではの楽曲になっています。

それから、なんとなく一昔前の歌謡曲のような??アレンジ、演奏も素晴らしいです。

そして、カップリングの「雪が降る町」も最高です。

もうすでに何十回も繰り返し聴いていますが、全然飽きません。

作品自体には大満足ですが、ちょっと残念なのは売り方でしょうか。
せっかくこんなに素晴らしい楽曲なので、
ぜひたくさんの方に聴いていただきたいと思うのですが、
絵本付きとはいえ、2曲入りで2000円を超える値段設定は、
やや無理があるのではないでしょうか。
販売チャネルがタワレコに限定というのもちょっと。
これではコアな安藤さんファン以外はなかなか手が出ないような。。。
友人にも気軽には薦めづらいです。
こんな時代ですから、売り方もいろいろと試行錯誤されているのでしょうけれども、
今回はちょっと残念でした。
それと、ぜひハイレゾ版を出してほしいものです。

しかし、この感じだと、発売日も迫ってきた
ニューアルバムは相当期待できるのではないでしょうか。
とても楽しみです。

K.

安藤裕子出演映画 『ぶどうのなみだ』


三島有紀子監督、大泉洋安藤裕子染谷将太主演映画
『ぶどうのなみだ』を観てきました。


安藤さん目当ての部分があったことは否めませんが(笑)、
三島監督の前作『しあわせのパン』も素敵な映画だったので、
とても楽しみにしていました。

なんとなく予告編からは、
『しあわせのパン』と似たような
ほんわかした雰囲気を想像していましたが、
思ったよりも重厚な雰囲気が映画全体を支配していました。

それは、扱っているテーマはもちろん、
大泉さん演じるアオのキャラクターによるところもあると思いますが、
何より、全編に流れる背景音楽の影響が非常に大きいように感じました。
正直、少し音楽の比重が大き過ぎるなぁ、と感じる場面も。

安藤さんの演技は、セリフ付きだと『IWGP』以来、
台詞なしだといくつかのPVでドラマ仕立てのものを観たことがあるくらいですが、
想像以上に役にはまっているように感じました。
プロの役者さんたちの“演技”とは明らかに異質な感じは受けますが、
存在自体が映画にしっくりくるという感じです。
慣れてくれば、大女優になったりするかも??

でも、あくまで音楽家としての安藤さんのファンとしては、
女優業は本業に影響が出ない程度にしておいて欲しいです(笑)

さて、音楽と違ってあまり詳細に書くとネタバレになってしまうので、
ざっくりとした感想をいくつか。

個人的に感じたこの映画のテーマは、
親子関係

映像の美しさ
の3つでした。

大泉さん演じるアオと、安藤さん演じるエリカは、
それぞれ父親と母親との関係に悩んでいます。

そして、その悩みは、雨、ぶどうのなみだ、
そして二人が実際に流す涙に象徴されているるように感じました。

ほとんど演技経験がない安藤さんが、
この映画にぴったりとはまっているように感じるのは、現実の安藤さん自体にも、
この親子関係と涙というテーマ(モチーフ)が深くかかわっているせいかもしれません。
私は、「はじまりの唄」のPVで安藤さんが流す涙がとても強く印象に残っています。
三島監督が安藤さんを配役したのも、そのせいだというのは、穿った見方でしょうか。

                                  • -

しかし、女は子供が新たに一人生まれる毎に、
少なくとも他のことを何も考えずにいられるという意味では、
初めのうちの純粋な関係に幾らか似た気持ちを取り戻すことができて、
子供が生まれてからの何日かの安静を旨とする生活では、
子供を抱いている母親の額には青空が映り、
二人のものがただお互いのためだけに生きているという、
魔法の輪に閉ざされているような感じが甦る。
(アン・モロウ・リンドバーグ著 吉田健一訳 「海からの贈り物」)

海からの贈物 (新潮文庫)

海からの贈物 (新潮文庫)


映像の美しさについては、特に説明はいらず、観ていただければ一目瞭然です。
映画というよりは、写真に近いような映像も多く、
実際にイメージブックも発売されています。

「ぶどうのなみだ」の風景 (SPACE SHOWER BOOKs)

「ぶどうのなみだ」の風景 (SPACE SHOWER BOOKs)

アオのワイン蔵の窓が蜂の巣模様になっていたことと、
アオが白衣をきているところなどは、
「みつばちのささやき」を想起させられたりもしました。

                                  • -

映画において私が”光”に持たせる重要性は本質的なものです。
”光”を使うことによって現実を、シーンの雰囲気を、
さらには役者の演技までをも変えてしまうことができる。
しかし、”光”のテーマに関連して、
副次的だが付け加えなければならないことがひとつ。
若いころ、私は映像(イメージ)の美しさを信じていましたが、
今日では特にショットの正当性、適合性を信頼するようになりました。
なぜなら映画は映像(イメージ)の問題ではなく、
ショットのそれであるからです。
一つのショットの美しさ、その正当性、それを選択する際の適切な判断とは、
映像(イメージ)の美しさとはかけ離れたものなのです。
ビクトル・エリセ

ビクトル・エリセ (e・mブックス)

ビクトル・エリセ (e・mブックス)

しかし、何よりも、映画館の大スクリーンに映し出された安藤さんを見るのは、
ファンとしては何とも言えず嬉しい体験です。

できればもう一度じっくり見たいところですが、
最近は上映終了が結構速いので難しいかもしれません。

あとは、ブルーレイ化されるのを待つばかりです。

K.


安藤裕子 Premium Live 渋谷 AiiA Theater

昨日は、渋谷AiiA theaterで
安藤さんのライブがありました。

素晴らしかった!

恵比寿のときは、正直少しまとまりに欠ける演奏もあったように感じましたが
(それはそれで少し面白かったですが笑)、さすがプロ集団!!
きちんと調整されて、最高のパフォーマンスを見せてくれました。

特にASA-CHANGさんの進化がすごかったです。
ASA-CHANGさんのために用意されたという
『お祭り』のラッパも恵比寿のときより格段に良かったですし、
全体的に思い切りがまして、気持ち良く叩かれてる気がしました。
恵比寿のときは、安藤さんともっさん(特にもっさん?)からの
プレッシャーが凄まじかったのかも知れません(笑)

もっさんとタカシさん、それから弦のお二人は、
もう安定の演奏で、完璧でした。

そして、何より安藤さん。
パンツのボタンが外れるというとんでもアクシデントに見舞われていましたが(笑)、
何かヴォーカリストとして、一段階ステージを上がったように感じます。
個人的に『勘違い』の頃から、すこし歌い方が変わってきた気がしていて、
正直余り好きではない歌い方もあったのですが、
最近そういったものが全部昇華されて、安定感の高い、
にもかかわらず、あの揺れる感じも残った、
素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれる気がします。

そんなわけで、今回は、今まで行ったライブの中で、一番短く感じました。
あれ?もう終わり?、という感じで時計を見たら、
しっかり2時間以上経っていてびっくりしました。
よほど楽しかったみたいです(笑)

恵比寿だけ聴いた人は、もっさんのミスとか、
ある意味なかなか見れないものが見れてラッキー、
今日初めて聴いた方はこんな最高の演奏が聞けてラッキー、
そして、その両方を体験できた方は、とてもラッキーだと思います。
タイトルどおり、とてもプレミアムなツアーでした。


セットリストは、恵比寿と全く同じでしたが
今回印象に残ったのは、『いらいらいらい』、
『The Still Steel Down』、『クリスマスの恋人』、
『問うてる』あたり。
(ちなみに、昨日公表されたセットリストだと、
新曲名が『人魚姫』?だったような気がしますが、
今日見たら変わってますね。)


『いらいらいらい』は、ライブで聴くと、
本当に鳥肌が立ちます。色んな意味で。
あと、当たり外れも結構ある気がします。
今回は、完全に当たりでした。素晴らしい。
特にイントロが大好きです。
ちなみに、この曲の演奏中の安藤さん、
照明の関係なんでしょうが、だんだん歳をとっていって、
最終的に80歳くらいのお婆さんになったように、
私には見えます。

『The Still Steel Down』も、ライブ映えする曲だと思います。
特にアウトロのアレンジが大好き。
この曲のアウトロを聴くと
何故かいつも『With or Without You』を思い出します。

『クリスマスの恋人』は、恵比寿で聴いたときは正直ピンと来なかったんですが、
今回は今後お気に入りになりそうな予感がしました。
ライブ終了後には、「クリスマスの恋人」のカップリング
「雪が降る町」も初披露されてました。

『問うてる』は、最近のライブの大ラスとして定番ですが、
実はこれまで最後のコーラスをサボってました(笑)。
でも、今回安藤さんがみんな歌うまで帰さないというので笑
(『人生お見舞い』にもそんなセリフがありますね)、
初めて歌ってみたら、とても気持ちが良かったです。



さて、安藤さんは年末の温泉旅行に向け(笑)、
まだまだイベントが続きますが、
私が参加を予定しているイベントは全て終わってしまいました。。

また何かスペシャルイベントしてくれないかなぁ。

ちなみに、ライブ前にちょうど時間があったので、
やっと『ぶどうのなみだ』を観ることができました。
大きなスクリーンに映る安藤さんを見た後に
目の前で、しかも、過去最高に近くで
歌っている生身の安藤さんを見るのは、少し不思議な感じでした。
(歌っていない安藤さんとなら、一度偶然道ですれ違ったことがありますが)
しかし、どちらの安藤さんも、すごくお綺麗で、かわいらしかったです。


『ぶどうのなみだ』の感想は改めて。


「今日のつぼやき」

K.


<SET LIST>

01.ようこそここへ
02.水色の調べ
03.それから
04.お祭り -フェンスと唄おう-
05.レガート
06.新曲
07.パラレル
08.エルロイ
09.いらいらいらい
10.煙はいつもの席で吐く
11.海原の月
12.翳りゆく部屋
13.The Still Steel Down
14.歩く

EN1.クリスマスの恋人
EN2.問うてる