『Acoustic Tempo Magic』!!

人付き合いが得意ではない人には、
芯(自分)が強い人が多い気がします。

「角がとれて丸く」なって、
人当たりは多少良くなっても、
残った部分はその人のコアの部分だから、
むしろ強度はより高まってたりします。

でも、その強さにも二通りあって、
一方は実はとてもヒビが入りやすいのではないでしょうか。



さて、今回のニューアルバム、
実は公式ホームページに掲載されている
安藤さんのコメントに「?」と思っていた部分がありました。

それは、
「今までライブ音源をパッケージ化することには少し抵抗がありました」
という部分。

今回のアルバムはあくまでリアレンジバージョンであって、
ライブアルバムではないのでは?と思っていたからです。

でも、一聴して腑に落ちました。
今回のアルバムのライブ感は半端ありません。

スタジオ録音で、どうやってここまで、というくらいです。

唯一、カバー曲である「早春物語」が、
通常のスタジオ録音アルバムに近いかな、というくらい。

本作を普通のアルバムとして聴くと、
もしかしたら少し肩透かしかもしれません。

でも、「ライブアルバム」として聴くと、
素晴らしいとしか言いようがありません。

お馴染みの演奏陣による安定した演奏に乗せて、
最近のライブに特徴的な安藤さんの活き活きとした歌声。

1曲目が始まった瞬間に1歳児が踊り出します。

そして、何より新曲です。
知らず知らず口ずさんでしまうくらい頭から離れません。
聴けば聴くほど引き込まれる不思議な魅力があります。
リリックアニメーションPVも素晴らしいです。


安藤さんのアコースティックライブに行ったことがない方は、
まさに擬似体験にもってこいの作品だと思います。
もちろん本物のライブは、この何倍も素晴らしいです。

それから、今作のもう一つの特徴である、
安藤さん初のハイレゾ配信について。

残念ながらDSDを再生できる環境がなかったので、
通常のwav版を購入してCDと聴き比べていますが、
正直、思ったほどCDとの差がないかな?、
というのが第一印象。

アコースティックということで、
音数がそれほど多くないことが影響しているのか
DSDマスターということが影響しているのか
単に自分の耳の問題か、
理由はちょっと分かりませんが、
正直ブラインドテストをしても
当てるのが難しかったです。

もちろん、両者が、「違う」のは何と無く分かるのですが、
どちらがどちらというのを当てるのがとても難しい。
特に、今作は曲ごとにその違いの出方が結構違う気がします。
なので、当てるのは難しいですが、
両方を聴き比べる楽しみはあります。

せっかくなので、視聴環境がある方は、
是非ハイレゾ版も聴いてみてはいかがでしょう?

ちょっと高いですが、
そのうちDSD版も聴いてみたいです。

5月からは、アコースティックライブツアーも始まります。
『グッド・バイ』の収録曲たちにとっては
初めてのアコースティックライブツアーです。
どんなふうにアレンジされているのかとても楽しみです。

おまけ