安藤裕子 Premium Live 恵比寿ガーデンホール



恵比寿ガーデンホールで行われた安藤さんのLiveに行ってきました。
ずいぶん久々な気がしますが、目黒から3か月ちょっとしか経ってないんですね。。

さて、Liveの様子をレポートする前に、
既に公式HP等でも発表されましたが、
8枚目のアルバムが来年1月28日に発売されます!!(パチぱちぱち)

安藤さんによると、1月28日は、”ひろえちゃんの誕生日”だそうです。
”ひろえちゃん”が誰かはネットで調べてくれといっていましたが笑、
残念ながらわかりません。。。

ちなみに、「and do,record.」が発売されたのが、
ちょうど11年前(2004年)の1月28日ですね。
そうそう、そして安藤さんはやっぱりジューンガッカリスみたいですね。


and do,record.(CCCD)

and do,record.(CCCD)



前作「グッド・バイ」から1年ちょっとでの新作ですが、
どんなアルバムになるかとても楽しみです。

とはいえ、今日のライブでも新曲が2曲ほど演奏されたので、
これまで発表されているものと合わせると、
すでに5曲(かな?)の新曲が明らかになっています。
これらがすべて収録されるとしたら、
アルバムの雰囲気はすでにある程度見えている感じもします。

個人的には、「アロハオエ」や「グッド・バイ」に見られるような、
ポップスというよりは、民謡というのか、
ルーツミュージック的なものへの傾倒を感じさせる曲が増えてきている気がします。

いずれにしても、来年が楽しみです。



さて、Liveのレポも簡単に。

今日の安藤さんは、大きなコサージュ付きの黒いジャケットを羽織って、
セミフォーマルな感じの素敵な衣装。
そして、何か、いつもよりも髪がつやつやして見えました。
相変わらずおきれいです。

演奏陣は、おなじみのダブル山本さんに、昨年のLiveでもおなじみの弦のお二人、
そしてドラムは安藤裕子初参加?、ASA-CHANGという布陣。

1曲目は、「ようこそここへ」。
あのイントロはわざと(演出)だとその時は思いましたが、
中盤〜後半のばたばたを見ると、アクシデントだったのかな??
よくわかりませんでした。

そう、今回残念なことに、演奏ミスや演奏陣のタイミングが合わない
という場面が結構あったのです。
ついには、なんと、あのもっさんまで単純なミスを!!
映画のキャンペーンとかがお忙しそうだったので、
リハ不足だったのでしょうか。。
これはこれでたのしかったりしたので、
たまにはよかったですが、
毎回だとさすがに気になってライブに入り込めなくなりますし、
何より演者さんのテンションが一番下がると思うので、
次の大阪、そして30日の東京公演までには調整してほしいです。

それから、会場についてもいくつか。
今日の会場、恵比寿ガーデンホールですが、不思議な音の聞こえ方がするホールでした。
席の位置によっても違うのでしょうが、私の席からは、音がやけに遠いというか、
薄い膜を通したように聴こえました。
それから、音圧というか音の大きさも少し物足りませんし、
向かって右の方のスピーカの方が音が大きかったです。
座席も前15列くらいはパイプ椅子で、おしりが痛くなってしまいました。
あれなら、もう少し後ろの傾斜のついている席の方がよかったかも。

とはいえ、細かい不満を除けば、ライブ自体は素晴らしかったです。
安藤さんの歌い方は確実に進化していると思いますし、
たらちゃんとは違った魅力あふれるタカシさんの優しいギター、
弦が二本入っただけでこんなに違うのか、というくらい豊かな音、
どれも素晴らしかったです。


初公開の新曲も2曲演奏されました。

1曲目(演奏順でいうと6曲目)は、
安藤さん得意のスローテンポでしっとりと歌い上げる曲。
やはりどこか民謡的なニュアンスを感じさせます。
お母さんが娘に歌って聞かせているような情景が目に浮かぶんですよね。

2曲目は、来月発売予定の「クリスマスの恋人」。
シングル発売は「輝かしき日々」以来ですから、約3年ぶりです。
できるだけ安藤裕子臭をなくすように作ったというだけあって、
安藤さんからは決して生まれてこなそうな(失礼笑)、
とてもノリノリのポップな楽曲です。

それから、昨年に続き、ユーミンのカバー曲も演奏されていました。
そして、この曲を演っているときが、
今日一番安藤さんの気持ちが入っていたように見えました(少し泣かれていました)。

YUMING BRAND

YUMING BRAND


最後に。先日読んだ本にこんな一節が。

音楽の鑑賞にとって決定的に重要な時間は、演奏が終わった瞬間、
つまり最初の静寂が訪れたときである。
したがって音楽作品の価値もまた、静寂の手の中にゆだねられることになる。
現代の演奏会が多分にショー化されたからとはいえ、
鑑賞者にとって決定的に重要なこの瞬間が、
演奏の終了をまたない拍手や歓声などでさえぎられることが多いのは、
まことに不幸な習慣と言わざるを得ない。
静寂は、これらの意味において音楽の基礎である。
芥川也寸志「音楽の基礎」)

音楽の基礎 (岩波新書)

音楽の基礎 (岩波新書)


安藤さんのLiveって、不思議な静寂というか「間」が多い気がします。
でも、安藤さんのファンのお客さんは、じっと待ってます。
(昔「エルロイ」の途中で拍手が起こってしまったことはありましたが)
演奏終わりも一呼吸おいて拍手が起こります。
やはり本当の音楽好きが多いのかなぁ、と思いました。

台風上陸直前のLive。
終了直後は大雨でしたが、今はなぜか雨は止んでいます。
しかし、treeは不穏な雲をまとっています。
また、不幸な災害が起こらないといいですが。


T.


<set List>

01 ようこそここへ
02 水色の調べ
03 それから
04 おまつり-フェンスと唱おう
05 レガート
06 新曲
07 パラレル
08 エルロイ
09 いらいらいらい
10 煙はいつもの席で吐く
11 海原の月
12 翳りゆく部屋(松任谷由美
13 The Still Steel Down
14 歩く

En01 クリスマスの恋人
En02 問うてる