安藤裕子×西本智美×日フィル


オーチャードホールで行われた、
安藤さんのライブに行ってきました。

素晴らしかった!

デビュー10周年の幕開けに相応しい
最高のライブコンサートでした。

是非またやってほしいです。
一回だけ、東京の人しか聴けないというのは
あまりにもったいない。

せめて映像化やCD化してほしいなぁ。
西本さんの指揮姿もむちゃくちゃかっこよく、
その横でゆらゆら歌ってる安藤さんという構図は、
予想外のかっこよさでした。
音も良かったです。安藤さんの声がよく伸びる。


今回自分はなんとなく『安藤さんの』ライブ
という気持ちで望んでいたが、
1曲目から安藤さんともっさん抜きの
オーケストラによるクラシックで始まり
ちょっとびっくり。

2曲目から安藤さんともっさんが加わって
ニラカイナリィリヒが演奏されたが、
安藤さんの曲だけど、
どこかクラシックよりというか、
遠慮しているというか
安藤さんもオーケストラもどこか大人しい気がする。

その後同じ感じで安藤さんの曲を数曲やり
途中MCを挟んで、
また安藤さんともっさんが退場し
オーケストラによるクラシック。

ちなみにMCでの安藤さんと西本さんのやり取りは
とても面白かった。
西本さんも相当いいキャラですね。
ちょっとファンになりました(笑)。

その後安藤さんともっさんが戻って
安藤さんの曲を数曲やったところで、
第一部終了のアナウンスが流れ、
ロックやポッブスファンには馴染みの薄い15分の休憩。

ちなみに安藤さん自身もとまどってました。
(なぜ?リハは!?笑)

という感じで、このあたりで遅まきながら
今日のライブは、あくまで、
安藤さんと西本さんと日フィルの
イーブンなコラボなんだと気づきました。

私はあくまで、今日は安藤さんのライブであり、
安藤さんとオーケストラがどれだけシナジーするかを
楽しみにしていたので、
正直第一部が終わった時点ではちょっと物足りなく感じていたが、
第二部の途中から一気に盛上りました。

第二部は、まず安藤さんともっさんだけが登場し、2曲演奏。
その後オーケストラによるクラシックと、
一部に輪をかけてシナジーというよりは
ジョイントライブの様相を呈してきたなぁと思ったが、
地平線までからガラッと変わった気がした。
この曲オーケストラにすごくあってるきがする。

次の隣人に光が差すときも素晴らしかったけど、
なんといっても新曲が最高でした。
安藤さんの新たな代表曲になるかも。

そして、お空のおばあちゃんに捧げます
といって歌われた歩くは安定した素晴らしさでした。

ただ、実はここまで来ても
正直クラシックよりというか、
安藤さんとクラシックの化学反応のようなものは
あまり感じられなかったんですが、
最後の聖者の行進でそんな物足りなさを
完全にふっとばしてくれました。

もしや今日のすべてが
この曲のためだけに周到に計算されていたのでは
というくらい完璧な演奏、見事な化学反応でした。

間違いなく過去最高の演奏の一つだとおもいます。
おそらく会場のほとんどの人がそう思っただろうことは、
あの凄まじい拍手が物語っていたと思います。

安藤さんの音楽を評した有名な言葉ですが
まさに魂が震えました。

一時のライブキャンセルや途中退場など
安藤さんがこのまま音楽活動をやめてしまうのではないかと
本気で心配した時期もありましたが、
もう完全復活、というより
より素晴らしく進化しています。

もし仮にあの時期に
安藤さんのファンをやめてしまった人がいたとしたら
是非もう一度聴きに行って見て欲しいです。

安藤さんのためではなく、
素晴らしき音楽体験の機会を逃している
元ファン御自身のために。

毎回独善的かつ薄っぺらいレポートで申し訳ありませんが
来れなかった方に少しでも雰囲気が伝われば。

グッズも無事買えました。
今回も素敵です。

ボールペン。
ノック式やキャップ式ではなくて
ペン軸を回すとペン先が出てくる方式。


バック。
『もしあなたと4時に待ち合わせをしていたら、
私は3時から幸せを感じ始めるわ』
みたいなことが英語で書いてあります。(多分笑)





【セットリスト】
(第一部)
01.ビゼーアルルの女より「ファランドール
02.ニラカイナリィリヒ
03.私は雨の日の夕暮れみたいだ
04.Green Bird Finger.
05.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
06.エルロイ
07.Lost child,
08.海原の月

(第二部)
09.グッドバイ
10.たとえば君に嘘をついた
11.マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
12.ドビュッシー:ゴリウォーグのケークウォーク
13.地平線まで
14.隣人に光が差すとき
15.愛の季節(新曲)
16.歩く
17.聖者の行進