安藤裕子 『サリー』(アルバム) レビュー&セルフライナー
iTunesなどの影響で
バラ売り市場が拡大の一途を辿っている感のあるJーPOP市場であるが、
アルバム単位で一作品と考えているアーティストは未だに多いのではないか。
安藤さんもその一人だと思われ、
インタビュー等の発言の端々から
アルバムに対する思い入れが滲み出ている気がする。
かくいう自分もアルバム単位で音楽を楽しむことが多く、
プレイリストもほとんど作らないし、シャッフル再生もほとんどしない。
そんなわけで、曲別のレビューとは別に、
アルバム単位でのレビュー企画も始めてみたい。
第1弾は、ファーストミニアルバムの『サリー』。
- アーティスト: 安藤裕子
- 出版社/メーカー: カッティング・エッジ
- 発売日: 2003/07/09
- メディア: CD
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このアルバムは曲数も少ないので仕方ない部分もあるのだろうけど、
安藤さんのアルバムの中では一番アルバムとしての意味合いが薄い気がする。
なんというか、今あるものを取り敢えず並べてみましたという感じ。
1曲1曲はすごく面白いんですけどね。
〈セルフライナー(word by 安藤裕子)〉
1枚目のミニアルバムは、
ジャンル的に色が見えないものにしたいって思っていたので、
イメージ的には白を基調にしているんですね。
ジャンル的にも音的にも自分が何を出来るか探りたかったから、
なるべくアクがないものをやってるし、
今聴いてもバランスがよくて、整然としている。
(アンディ)
「サリー」の時は曲の作り方がアレンジによってるんですよね。
レコーディングも、もともと知り合いだったミュージシャン友達のなかでやってて。
それが「and do,record.」くらいから、熟達したプロの方にもお願いするようになって、
だんだんアレンジより演奏に寄っていきはじめて。
「Merry Andrew」で凄く演奏に寄ったっっていうか。
だから僕らにとっては、「サリー」って実験的な感じなんですよ。
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