安藤裕子 『海原の月』 レビュー&セルフライナー
今回は『海原の月』。
- アーティスト: 安藤裕子
- 出版社/メーカー: カッティング・エッジ
- 発売日: 2007/10/17
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安藤さんと堤監督の交友は深く、
監督の『2LDK』に『隣人に光が差すとき』が
使われているし、
『海原の月』のPVは監督が撮っている。
安藤さんはデザイナーのナカノヒロミチ氏とも
高校生の頃から⁉懇意らしく
不思議な人脈を持っている。
そんな本作は、PVの雰囲気とおり幻想的かつ
映画で利用されているラストシーンの雰囲気とおり
やさしさに満ちた安藤さんらしい曲と言えるのではないか。
ちなみに『自虐の詩』もとても良い映画である。
併せて観て欲しい。
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〈セルフライナー(word by 安藤裕子)〉
(監督の堤幸彦から)
イントロで声を楽器のように使って輪唱するとか、
下町のホッコリした感じが欲しいとか、
結構具体的な指示をしてくださったんですよ。
イメージは水の中を漂うクラゲ、
と教えていただいたり、
エンディング・シーンもみせてくださって。
“ここにどんな曲が乗るかで映画の答えがきまるから、
安藤さんなりの答えを見つけてください“ と。
別にハッピー・エンドにしたり、
特別、映画とリンクさせようと
身構えて作ったわけじゃないんです。
クラゲの絵を描いて、
映画のことをいつも頭の片隅に教えていてたら
ポッと出てきた曲だし。
私自身、生まれてきた詞に対して
最初は“お別れの歌だ“と感じたのに、
試写で観たときはハッピー・エンドだと思った。
結局、答えはわからないけど、
漠然と何かを感じてくれればそれで十分なんです。