新章幕開け!! 安藤裕子 Premium Acoustic Live "聖者の行進" EX THEATER ROPPONGI


うーん、すごい。
完全に参りました(笑)

十周年の最後を飾るとともに、
新たな安藤裕子を感じさせるにふさわしい、
素晴らしいライブでした。


今日は来れなかったファンの方も大勢いらっしゃると思うので、
後日出来るだけ詳細なレポがかければと思いますが、
取り敢えず、ざっくりとした感想を。


前回のライブレポで、
安藤さんの歌い方というか、声の出し方について
色々とごちゃごちゃ書きましたが、
今日のライブを聴く限り、
完全に私の杞憂というか、勘違いだったようです。

安藤裕子 Hello & Goodby ツアー 渋谷公会堂 - 安藤裕子と泣き虫ピエロ

私の乏しい感性では、
初期の頃の安藤さんの歌声は、
正直うまいと思わせるテクニックや声量は
それほどないけれど、あの、心に直接触れてくるような
不思議な魅力が凄まじかった印象です。
それに対して最近のライブやアルバムは、
どちらかというとテクニカルだったり、
声量で力押ししてくるような印象が少しあって、
それを前提に作られた最近の曲はともかく、
昔の曲をその歌い方で歌われると、
少し違和感がありました。

でも、今日のライブを聴いて、
改めて自分の感性の乏しさを認識させられました。

今日はもちろん昔の曲も演ったわけですが、
なんとほとんど違和感がなくなっています。
と言っても、単純に昔の歌い方に戻ったというわけでは多分なく、
むしろ今と昔のいいとこ取りというか、
パワフルかつテクニカルに
そして直接心に触れてくるような歌い方に聴こえました。

感性のみならず語彙も乏しいのでこの感動をうまく伝えられませんが、
言うならば、「進化した原点回帰」という感じでしょうか。
(ん?これは『グッド・バイ』のキャッチフレーズだっけ?)
しかも、まだまだ進化途中のようでもありました。

そしてそれは歌い方だけではなく、
今日初披露された新曲にも感じました。

今日の新曲は、間違いなく
これまでの安藤裕子にはなかったタイプの曲です。
ところが、それにもかかわらず、何処か懐かしい曲、
安藤裕子らしい曲に聴こえるのは、
きっとこの曲が安藤さんのルーツに深く根ざした曲だからではないかな
と感じました。
つまりある意味でやはり原点回帰です。

そして、個人的には、今日のライブで一番感じたのは、
安藤裕子の新章が幕を明けたという思いです。

恒例のアコースティックライブも発表され、
何やら久々のシングルも出そうで、
来年の安藤裕子が本当に楽しみです。