安藤裕子ファンにお勧めの音楽(17) 高田渡

今回は、高田渡さんです。

残念ながら既に故人ですが、『国が認めない人間国宝』(笑)
として伝説的なフォークシンガー。





私が高田さんの存在を知ったのは、
タナダユキ監督のドキュメンタリー映画
タカダワタル的』を観た時で、
最初は、なんだこのおじいさんは、という感じだったのが、
1時間後(上映時間が短いのです)には最初から何度も見直してしまうほど
その魅力に取り憑かれてしまいました。

高田さんの魅力を一言で言うのは難しいのですが、
その独特の風貌(中東の人みたいです笑)、
喋り方、笑い方、独特の視点から語られるMCなど、
要は人間的魅力が半端ではありません。
何なら楽曲はおまけみたいなものかもしれません(笑)

とはいえ、もちろん楽曲も素晴らしく、
長い曲を嫌っていたらしく、平均2分あるかないかくらい、
最短15秒くらいの楽曲たちは、聴けば、
それが必要にして十分であることがよく分かります。

金子光晴山之口獏の詩に曲を付けたものも多く、
金子光晴がこんな詩を書いてたんだなあという発見もありました。

安藤さんのフェイバリットである、
はっぴいえんどとも共演しています。

高田さんの歌声は、
一見とても上手くは聴こえないというか、
いわゆる聴き惚れる
といったような上手さはないですが、
聴けば聴くほど良いなぁと思います。
邦楽洋楽問わず、昔の「うたいて」さんて
そういうタイプ多い気がします。
私の中では、安藤さんも同じタイプに見えます。
(特に昔の。最近は一見して上手くなってる気も)

でも、こういう歳をとったあとの
味のある歌いかたって、
男性アーティストだと
割りと想像しやすいんですが、
女性アーティストは
なかなか難しいのかも知れませんね。
安藤さんはどうなるんだろう。
楽しみ?です(笑)

高田さんの魅力を知りたい方は、
タナダユキ監督の『タカダワタル的』か、
息子である高田漣さんとのライブ盤『27/03/03』
がお勧めです。


タカダワタル的 memorial edition [DVD]

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27/03/03

27/03/03