良い音楽を聴くために(6)ハイレゾ


名古屋公演無事終わったようですね。
zeppということで当然スタンディングかと思いきや、
椅子席だったみたいです。
でも、正直安藤さんのライブは、バンドツアーでも
座ってじっくり聴きたい曲の方が多いかも。

Amazonのレビューにちょっとだけ。
ああいうのってどこまで行っても主観の問題なので、
基本的にはなにを書いても良いとは思いますが、
微妙に客観的事実ふうに意味不明のこと書いている人がいて
(ポップミュージックとして○○とか、
多くの女性シンガーソングライターが○○とか、消費者○○とか)
なんだかなぁという感じです。
安藤さんって正直すごくメジャーなアーティストという
わけではないのに、どうしてああいうレビュアーが
安藤さんの曲を聴いているのか不思議で仕方ありません。
結構Amazonレビューって購入の参考にしている人が多いので、
なんとかして欲しいものです。

グッド・バイ

グッド・バイ




さて、SONYからハイレゾ対応オーディオが続々と発売されるとともに、
moraでハイレゾ音源の発売が開始されました。

http://mora.jp/index_hires

まだまだラインナップは少ないし、値段も割高ですが、
結構有名どころのアーティストのものもあって、
今後の展開がますます楽しみです。

是非安藤さんの楽曲もハイレゾ配信して欲しいです。

ハイレゾ音源は、一般的に
サンプリングレートが96kHz以上、
ビット深度が24bit以上のものをいうようです。

我々が話す声や安藤さんの歌声、ピアノの音などは、
自然界ではアナログ(連続量)情報として存在していますが、
CDに録音されたものは、44.1kHz(毎秒44100回)でサンプリングされ、
音の大きさを16bit(65536段階)で記録した
デジタル(離散量)情報に変換されています。

ちなみに、デジタル情報というのは、情報を0と1で表し、
1bitで2つの数字を扱えるので、16bitというのは2の16乗になります。

つまり、CDのデジタル情報というのは、
ライブ音源(アナログ情報)を
ものすごく精密に再現したものではあるけれど
飽くまでライブ音源とは異なるものだということです。
情報量でいうと、必ず、ライブ音源>CDとなります。

この辺りから、異常に耳が良い人は、
アナログレコードの方がCDより音が良いという根拠になっています。

ただ、CDのデジタル化レートというのは、
数学的には、人間が聞き取れるとされている音域の
全てをカバーしていると言われていて
アナログレコードにCDより多くの情報量(音)が
含まれているとしても、その差は普通の人では聴き取れない
と言われています。

さて、いわゆるハイレゾ音源と言われているものは、
このCDの情報量を数倍にしたものです。

例えば、192kHz、24bitのハイレゾ音源とは、
アナログ情報を毎秒192000回サンプリングして、
音の大きさを2の24乗(16777216)段階で記録したもの
ということになります。

それだけライブ音源に近づいていると
数字上は言うことができますが、
果たして人間の耳に聞き取れる違いが本当にあるのか
ということは、よく分かりません。

でも、こういう違いって多分に気の持ちよう的なところもありますし、
もしかしたら違いを聴き取れるという可能性は
ないよりあった方が良いと思うので、
個人的にはハイレゾ化の流れは大歓迎しています。

何より、安藤さんが聴いている音に近づけるということだけで、
素敵なことだと思います。

とはいえ、安藤さんのハイレゾ音源はまだ出てないんですが。。

ちなみにMP3音源というのは、
CD音源をさらに圧縮したものですが、
さすがに低ビットレートのものとCDとでは
多くの人がその違いがわかる程度には違います。

スマフォやiPodでMP3音源を聴いている方は、
ぜひ一度騙されたと思って、
きちんとしたプレイヤーで無圧縮で聴き直して見て下さい。

余談ですが、昔アメリカでラジオ放送が始まった時、
アメリカのレコード会社は数年で壊滅的な売り上げ減に陥ったそうです。
当時レコードは高価な上に低音質で、
無料高音質のラジオには太刀打ちできなかったのです。

ところが、レコード会社は諦めず、高音質化と低価格化、
そしてプレイヤーの普及を成功させ、
ラジオで聴いて気に入った曲を、
レコードで買ってもらうという最強のエコシステムを作り上げました。

今、インターネットの登場で、そのエコシステムは再び破壊され、
音楽産業に暗黒期が訪れていますが、
光も見え始めていると思います。

それが、spotifyなどを始めとする現代のラジオと、
ハイレゾ音源を始めとする新たなレコードの形です。
iTunesのような低音質の配信サービスは
近い将来なくなるのではないでしょうか。

ということで、くどいようですが、
是非安藤さんのハイレゾ音源を!(笑)