チケット代の話


公式ページに結構長文の安藤さんのコメントが出ています。

この五年間。
大都市をツアーに組み込むことで、小さな会場で歌う予算を作ってきました。
それでもどうしても行けない、申し訳ないと言われる場所があります。

だから皆さんにお願いがあります。

ここまで値上げはせずやってきたチケット代を500円分上げさせてください。

このワンコインでどれだけの補充になるか正直分かりません


だけれど、シラーっと値段だけ上げるんじゃ心が収まらないのです。

なので、この場所を借りて皆さんに知っていただきたかったのです。

このことを不快に思う方もいるかと思う。

だけれど何より、これから伺う土地土地のみなさんへ。

それでも会える日があるなら、楽しみにしています。


これだけでは、よく分からない点もあります。
安藤さんがいうように、こういうことを
アーティストが書くこと自体を不快に思う人もいると思います。

でも、私はやはり、そう言ったことも全部承知の上で、
こういうことを公式に発表出来る安藤さんだからファンになったんだな
と改めて思いました。

一部のビッグネームを除けば、
昔と違いCDの売り上げだけで食べていける時代ではありません。
現代のアーティストの主な収益源は、ライブと物販です。

そう考えれば、3800円というこれまでのチケット代は破格だと思う。
500円値上げしても全然安いと個人的には思う。
でも、それを高いと思う人もいるだろうし、
今回の値上げで、ライブに行くのを断念する人もいるかもしれない。

値上げをすることでライブに来れるようになる人(地方の方)と
値上げをすることでライブに来れなくなる人。
すごいジレンマに陥る可能性もあります。

例えばS席、A席のように券種を設ける方法も考えられる。
あるいは、一部のアーティストがやっているように、
チケット代の料金を客自身に決めさせる方法もあるかもしれない。
オークションサイトでアーティストに何らの還元がない形で
良い座席が高値で取引されていることを考えれば、
正規購入の段階で座席が指定でき、座席ごとに料金も違う
というやり方もあるかもしれない。

それじゃあお金のある人しか良い座席は取れないじゃないか
ということになるけど、音楽は歴史的にはずっとそういうものだったし、
ボランティアではない以上、やはり収益源の確保は必要です。

その一つの方法として今回安藤さんは
一律500円の値上げを選んだということだろうし、
今後も試行錯誤を繰り返して行くんだろうと思う。

出来る限り応援していきたいです。