安藤裕子 『パラレル』 レビュー&セルフライナー


今回は、『パラレル』。


パラレル

パラレル


安藤さんの曲の中では、
相当珍しい、疾走感あふれるスピードチューン。
PVも、それまではどちらかというと、
ファンタジックな可愛らしいものが多かったが、
本作あたりから、後につながる
シンプルな路線が多くなってくる。

しかし、この曲、
ライブでやっているのを見たことないような。




〈セルフライナー(word by 安藤裕子)〉


そもそも明るい曲がやりたかったんですよね。
最近ずっとバラードナンバーが続いてたし、
あまりバラードの人って思われるのも嫌だなって思ってて。
でも、ただ明るいだけのポップスになるとつまらないので、
ひねくれたコードとか裏メロとか
コーラスの積み重ねで私らしさを作っていったんですよ。
アレンジや構成はシンプルなんですけど、
大人ならではの仕掛けがたくさんある曲ですね。
とてもまっすぐで、
自分を爆発させることに一生懸命なイメージで歌いましたね。
うまく言葉では説明できないんだけども、
たぶん、曲の中に自分が生きていて、
そこからはいでて、光を見つけたような感じ。
レコーディングは、
バンドのみんなで闇雲に演奏しただけなんだけど、
疾走感や生命力が100倍くらいになって。
誰かと一緒に演奏することが楽しかったし、
曲も化けて、命が宿ったなと思いますね。

生きているといろんなことが重かったり、
切なかったり・・・。
でも、今はそういうものを吹っ切る力強さとか、
光が欲しいなって思うし、
走り出したい衝動に駆られているところがありますね。


体全体を鳴らすことが歌なんだなって
思えるようになってきましたね。
この曲はいかに生々しく音を収録するかが大切だったし、
実際にレコーディングをすることで
想像していた以上の躍動感や疾走感がでて、
曲に命が宿ったような感覚があって。
なんだろう、歌うことで体質が少し変わって、
それが関係しているのかもしれませんね


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