安藤裕子 『雨月』 レビュー&セルフライナー


不定期レビュー&セルフライナー第2弾。
セカンドミニアルバム『and do,record.』から『雨月』。


and do,record.(CCCD)

and do,record.(CCCD)



昭和歌謡のエッセンスが入ったものが多い気がする
安藤さんの曲の中でも、個人的に
最もその濃度が濃いと思う曲。

『JAPANESE POP』ライブで初めて聴いた時は、
誰かのカバーだと思ったほど。
そして何というか情念のようなものを感じて
鳥肌が立った覚えがある。

ちなみに『and do,record.』のジャケットが一番好き。




〈セルフライナー(word by 安藤裕子)〉

「雨月」が一番不安だったんですよ。
どうやって歌おうかなって悩んで。
作ったものの自分でもどうやったらよいかわからなくて。
劇場的な風景を演じる感じで作ったんですけど・・・
にしてもちょっと普段の生活と遠すぎててわからん,
みたいな。
それをBAZRAっていうバンドの方たちが一緒にやってくれて,
やっぱり同世代だし,
なんかレコーディングっていうよりは
ライブをやってる感じになりましたね。
結局歌も思いのほか一番煮詰まらずに,
本当にすんなり歌えちゃって。

「雨月」は歌謡っぽいメロディーで
すごく深そうなことを歌ってそうで
実は何も歌ってなし、
みたいなことをしたかったんです(笑)。
歌詞はいかに抒情的な響きで意味をなくすかがテーマでした。
歌のイメージは研ナオコ系で,
歌詞は井上陽水の「傘がない」系な(笑)