良い音楽を聴くために


CDが売れず、iTunesに代表される配信形態真っ盛りの昨今、
かくいう自分も数年前までは、レンタルCDなどからリッピングした
低レートのMP3音源を聴いていたりした時期もあったが、
やはり好きな音楽は良い音で聴きたいと思う。

時期がどうしても思い出せないが、
初めて自分で買ったオーディオ機器は、
SONYのコンポだった。
これは電気屋で視聴して一目(耳?)ぼれしたもので、
シルバーの本体と、木のスピーカーが2つ付いた、
セパレート型のものだった。
これは本当にお気に入りで、つい最近まで使っていたが、
遂にCDを読み込まなくなったため泣く泣く廃棄した。
しかし、このコンポが現在まで続くSONYびいきのルーツとなった。

カセットウォークマンというのは持っていた覚えがないが、
CDウォークマン、MDウォークマンは持っていた。

それから次に買ったのは、
大学時代に買ったこれまたSONYのメモリ型ウォークマン
当時まだiPodは出ておらず、CDもMDもいらずに、
外で音楽が聴ける機器のさきがけの一つだった。
iPodよりはるかに小さく、
ライター3本分くらいしかないボディと、
シルバーのボディがとても格好良かった。

それから、社会人になって最初のボーナスで買ったのが、
ヤマハの5.1chアンプ、DSP-AZ2とスピーカー5本のセット。
確かアンプだけで4,50万、全部で70万くらいした。
初めてSONY以外のものを買った気がするが、
そもそも当時この分野でSONYの製品はなかったような気がする。
もちろんメイン用途は映画鑑賞だが、
CDをかけてもライブDVDをかけても
最高の音を聞かせてくれる。
こちらはまだまだ現役だが、
結婚して、都内のマンションに住んでいる今は、
さすがに本領発揮の機会がほとんどないのが残念。

というわけで、やはり最近のメインの視聴は
ポータブルオーディオ機とイヤホン/ヘッドフォンということになる。

昔、iPodが出た時はやはり衝撃的で、自分もiPodを持っていた。
しかし、なんだかんだでいつの間にかウォークマンに戻ってしまった。

自分が思うウォークマンiPodに優れている点は、
大体次の3つである。

1 音質
2 デザイン
3 シンプルさ

デザインは個人的好みによるところが大きいのであれだが、
ウォークマンの方がはるかに格好いいと思う。
携帯電話もiPhoneよりもエクスペリアの方が断然格好いい。

そして意外に思うかもしれないが、シンプルさ。
ただしここでいうシンプルさとは、
音楽再生以外の機能を
ほとんど持たないという意味でのシンプルさだ。
(初期のものはともかく)iPodは、
ゲームやら何やら余計な機能が多すぎる気がする。
そして余計なものは、物理的にも精神的にも、
音楽の質を引き下げている気がする。

そして圧倒的な差はやはり音質。
個人的には、ここが優れていることが
音楽プレイヤーとしての圧倒的アドバンテージだと
思うのだけど、世の中的にはそうでもないらしい。

ただし、ウォークマンの音質の良さを最大限引き出すには、
追加的にいくつか必要なものがある。

まずは、CD。
iTunes等で配信されているものは
やはりそもそもの音源の質がCDよりはるかに落ちるので
出来ればCDを用意したい。

次に、リッピングの際には、容量をケチらずWAV形式で行うこと。
いくらCDを用意しても、低レートのMP3ファイルにしてしまったら
元も子もない。
WAVまでしなくとも、
高レートのMP3やロスレス形式でも良いかもしれないが、
こういうものは気分的なものも大きいので、
やはりWAVにしておきたい。

そして最後に、イヤフォン/ヘッドフォン。
大手家電量販店などに行けば、
視聴可能なイヤフォン/ヘッドフォンが大量にあるので、
視聴して自分に一番合ったものを探す。
ちなみに、自分が視聴するときの曲は大体決まっていて、
安藤裕子さんの曲だと、
1 のうぜんかつら(無印)
2 ドラマチックレコード
3 Yuyake

のうぜんかつらは、
イントロの音のつぶつぶ感が
きちんと表現できているか、
ドラマチックレコードも、
イントロの乾いた感じがどう聴こえるかを
視聴している。
Yuyakeは、単に好きな曲だから。

iPod/iPhoneユーザは是非試してみて欲しい。
驚くほど違いが分かるので。


YAMAHA DSP-AZ2】  
  10年近く前のモデルだが、
  音場モードが20近くあるという
  優れもの。


SONY NW-A867】
  現行Aシリーズの最新モデル。
  内臓デジタルアンプ<S-master EX>が
  素晴らしすぎる。
  取り込みはWAVで。



SHURE SE535 Special Edition】
  現在の愛機。
  遮音性、フィット感が素晴らしく、
  完全に音楽に埋没できる。
  ちなみに、安藤裕子さんもSHUREのヘッドフォンを使っているらしい。